

血液循環療法は明治43年、リウマチに罹った貿易商小山善太郎先生により、聖書にあるキリストの故事をヒントに、高尾山で修業して自然の様から啓示を得て考案されました。2代目村上浩康先生はその技を忠実に受け継ぎ多くの難症者を助けました。この2人の天才的な実績を知った3代目の現会長は、凡人でも効果を出すことができることを実証し、多くの弟子を養成し、現在全国で開業しています。また、血液循環療法の普及を通して血液循環療法の原点である「思いやりといたわりの心」を広め、病気の予防と助け合いの「癒しの社会」を目指しています。
東日本大震災の被災者へのボランティア治療を東松島市や会津若松市での福島原発避難者に行っています。
Blood circulation therapy was conceived by a trader, Mr. Zentaro Koyama, who suffered from rheumatism, in the Meiji 43, with the hint of the Christ in the Bible as a hint of studying at Mt Takao and receiving revelation from the nature.Mr. Hiroyasu Murakami, the second generation, faithfully inherited the technique and helped many intractable people.The third generation of the current chairman, who learned about the genius of these two, has proved that ordinary people can also be effective, has trained many disciples, and is now opening nationwide.
In addition, through the spread of blood circulation therapy, we spread the "heart of compassion and care", which is the origin of blood circulation therapy, and aim for a "healing society" that helps prevent diseases and helps each other.Volunteer treatment for victims of the Great East Japan Earthquake is provided to refugees from the Fukushima nuclear power plant in Higashimatsushima City and Aizuwakamatsu City.
福島治療ボランティア
東日本大震災の被災者の方々へのボランティア活動は、宮城県東松島市のコミュニティーセンターでの奉仕に続いて二回目になります。今回は原発事故での避難を余儀なくされた大熊町と楢葉町から避難されている町民への活動になります。現在(平成24年2月)でも会津若松市の仮設住宅に約3400名と会津美里町に楢葉町の町民の約500名の方々が故郷を離れて厳しい生活を強いられています。今回は大熊町社協と美里町ボランティアセンターのご協力を得て実現しました。 (平成23年)10月9日と10日の二日間で、一日目は大熊町の避難所の亀公園と緑公園の二カ所の仮設住宅で実施ましした。亀公園での参加者は19名(男性4名、女性15名)、20歳代から80歳後半の方々まで幅広い年代層で、緑公園は10名(男性3名、女性7名)で、年代は60代~80代までおられました。亀公園での治療者は3名、緑公園は5名でした。二日目は三カ所で実施。大杉先生は河東小学校近くの避難所で40代から80代の7名の治療に当たられました。矢野さんも同じ場所で、50代から80代までの7名の施術を行いました。若松市内の東部公園では、雨宮さん、高尾さん、真野さん3名で13名の治療を実施。50代後半から80歳前半の年齢層の方々でした。二日目は、楢葉町民の仮設避難所となっている美里町での施術になりました。こちらは近藤さんと佐藤が15名を担当しました。二日間で71名の治療に当たることが出来ました。
参加者の症状を見てみますと、まず一番多いのは「肩こり」と「腰痛」でした。それ以外に、「座骨神経痛」、「ひざ痛」「股関節痛」が主な症状でした。やはり、狭い仮設住宅での生活は、従来の食生活の変化や行動範囲の制限等があると考えられので、心身の疲れは想像以上のものがあると思います。環境への適用の問題、ストレス、生活への緊張感と不安、睡眠障害、無気力感ややりきれない気持ちなどの症状が運動器系、腹部内臓系や血管系への循環障害がしこりの原因となっている。東松島市での治療活動との共通点は、コミュニケーションの要求です。心に鬱積したことを話したい、悩みを共有してもらいたいという気持ちが特に強いように感じられた。現在社会でおいても、コミュニケーション不足が家庭でも職場でも教育の場でも問われている時代に、被災された方々の気持ちは施術をしながら、体のしこりと、と同時に心のしこりも緩めていかなければならないことが特にボラティア治療で皆さんが痛感した事ではないでしょうか。
「ボランティア治療は治療の心の原点」と大杉先生の治療哲学を血液循環療法協会の会員が自ら実践していくことが今特に叫ばれているのではないでしょうか。今回の被災者の方々への活動を通して、ボランティアの意義と治療の意味を日々の治療に活かし、少しでも健康な社会作りに貢献できれば幸いだと思います。
血液循環療法士 佐藤孝一
東日本大震災とボランティア治療
3.11の大津波と東京電力福島第一原発事故。テレビの映像からはまるで映画のシーンかのような、この世のものとは思えない巨大な大津波が街や人を襲い、船も車もトラックもみんな押し流されていく様子にただただ唖然と見るにつけ、大自然の巨大な力にただただ圧倒された。一瞬にして日常の平和な幸せを奪い去る。家族、友人、家、職場、学校が巨大な水に飲み込まれ流されていく。まるで悪夢のような光景であった。10メートルの防波堤をやすやすと乗り越えてしまった巨大津波。明治、昭和の三陸津波の規模をはるかに上回る千年前に起きた津波と同規模であったことが判明。一部の専門家の間では869年の貞観地震で同じ規模の地震があったことをすでに25年前に警告していたが、抹殺され役には立っていなかった。また福島沖の地震の空白域で地震が起きることを警告していた研究者は「原発むら」の専門家会議からはずされ無視された。そして、原発の電源喪失により冷却水が供給できず、臨界に達しメルトダウン、水素爆発と決してあってはならない高濃度放射能汚染が現実のものとなってしまった。原発利権集団により作られた「安全神話」は、自然があざ笑うかのようにもろくも崩れた。自然の警告を無視すれば、手ひどい仕打ちを受ける。未曾有や想定外ではなく、わかっていながら意図的に対策を立てていなかった人災である。利権は真実を捻じ曲げ、人類を破滅へと導く。政府主導で推し進めてきた原発政策の責任は大きい。
ヒロシマ、ナガサキで原爆の人体実験を2度もされ、水俣病などの公害や薬害で苦い体験をし、今度は原発事故である。危険な核を「平和利用」と称して問題をすり替えて、地震多発列島の日本に導入しすでに54基もあり、さらに新設中である。これで目が覚めるのかと思ったら、まだやるつもりらしい。ドイツは早々と原発廃止を決定したし、アメリカも新設は認めていない。原発は未完成な技術であり人類はいまだに核物質を安全に管理できない。今後、福島原発から高濃度に汚染された排水は太平洋に広がり、食物連鎖により内部被ばくでガンが増加する可能性がある。「脱原発」と新たに予想される地震、津波への防災は今後の緊急の課題として、とにかく被災してしまった被災地を一刻も早く復旧再建させ、早く普段の生活に戻れるようできる限り支援しなければならない。そこで一市民として何かできることはないかと考えた時、義捐金を出すだけではなく、自分にできることで汗を流そうと考え、私が指導している治療法の会(血液循環療法協会)に呼び掛けてボランティアで被災者の方々のこころとからだのケアーをすることにした。震災直後は気が張っていて頑張れるが、時間がたつに従って心のトラウマとなって重くのしかかり、やがて体の不調として現れるであろう。また、長期のプライバシーのない不自由な避難所生活や偏ったインスタント食品や冷たい食事で体調を崩すであろう。
そして、7月に鈴木 誠、小山とし子両会員が被災して避難している宮城県東松島市コミニュティセンター、10月には福島第一原発の地元の大熊町の住民が避難している福島県会津若松市の仮設住宅で実施した。東松島市では14名の会員が参加し、2日間にわたり一人平均約10名延べ約140名の避難者の方々の治療を行った。会津若松市では8名の会員が参加して2日間で一人約10名以上延べ約70~80名の避難者の方々の治療を行った。私たちの会がボランティア治療を実施したのは今回初めての体験であったが、皆さんから大変感謝され、またメンバー全員貴重な体験をし、充実した時間を持つことができた。これぞ「思いやりといたわりのこころ」の治療の原点であり、手で直接体に触れて施術し、被災者の方々の思いを聞いてあげることで、身も心も軽くなり喜ばれる。何よりも支えようとする人間がいるのだという連帯感が生まれる。普段の診療にはないやりがいがあった。治療中、被災者の方々は気分もほぐれ苦しい胸の内を語られる。東松島市では、幼児を津波で流され行方不明になっている若い母親を治療しながら苦しい体験を聞き、慰める言葉も見当らなかった。親を津波で流され孤児になった子供は、私たちのグループに積極的に自分の存在をアピールし務めて明るく振舞っていたようだった。治療後、津波にあった会員の住宅のあった海岸部を案内され被災の現場を見てきた。
震災から4カ月がたっても全く手づかずのまま、窓やドア―が津波でぶち抜かれ廃墟になった住宅が空虚に立ち、近くには巨大な船が流されて置き去りにされていた。水たまりには小魚が泳いでいた。会員の奇跡的に助かった体験を聞いているうちに、地盤沈下している道路に満ち潮で海水があっという間に上がってきたので、あわてて車で脱出した。会津若松市の原発避難の方々は、自分の故郷に何時帰れるか、当てもなく先の見えない不安の中で生活されている様子であった。まだまだ先は長い避難生活になる。また次のボランティア治療を企画中である。
血液循環療法協会会長 大杉幸毅
(会報誌「血液と循環」第10号より)
(その後、H24.3月、8月にも会津若松市でボランティア治療を実施しました。)




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